「3.11以降」を生きる

地震が発生して、10日が過ぎた。今やっと落ち着いて時間をとることが出来た。
今何を思うかを素直に書きたいと思う。



今後の日本の歴史は「3.11以前」と「3.11以降」に分類されるだろう。そういう意味で「2011年」は、「1868年」(明治維新)「1945年」(敗戦)に続く日本の現代史の分岐点になるだろう。

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この言葉を読んだ時、はっとした。今回の災害がもたらす影響の大きさは今まで自分と親の世代が生きた間でもっとも大きな歴史的出来事であったんだと。「3.11以前」と「3.11以降」

生き残った私達日本人はこれから「3.11以降」の日本を生きる。
まだそれがどういう事なのか分からない。でも「3.11」は恐らく自分の短い人生において分岐点であることは確かだ。



改めて自分の無力さを痛感した
でも自分が微力でしかないからこそ、限られた時間と力を精一杯使わないといけない。
自分の短い人生で何がしたいのか、何が出来るのかを真剣に考え行動する。

無駄使いなど出来る余裕は甚だない。
じっくり考え、トライするべきだ。焦ってはいけない。自分に出来ることは必ずある。



この微力な自分が短い人生において何が出来るかと考えると、進路への考えも変わってくる。
自分がこの世において貢献出来る力は限られている。
そうであるからこそ、仕事においても自分の信じる活動、団体、考えや信念をサポートする環境に身を置き、なおかつ自らの生計を立てられる立場につけれるよう努力するべきじゃないか。


「人は生計の道を講ずることにまず思案すべきである。一家を養い得てはじめて、一郷と国家のために尽くすべし」 秋山好古坂の上の雲から)



自分に出来ることは必ずある。

今は現地に行かず受験に集中し、大学で専門的な知識や技術を身につけて、10年後20年後の災害を防ぐ人材になって欲しいと思っています。
...
是非その気持を、一年間、持ち続けて欲しい。もしも一年経って、あなたにまだその情熱が残っているなら、活躍できるチャンスが見えてくるはずだ。

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焦るな、自分に出来ることは必ずある。

DataCampSEAに出席

待ちに待ったCode For Americaのイベント、DataCampSEAに参加して来た。

Photo credits to Chris Metcalf.

朝から集まり簡単な自己紹介、今行っなってるプロジェクトの簡単な紹介、アイデアブレインストーミングから始まり、いくつかのトピックが決まり次第グループに別れディスカッション、どういう行動が取れるかを話し合った後、午後はそれらを全力で形にする。

とてもスピーディーでAction-Orientedなイベントだった。
丸一日をかけて、午後5時には各チーム事にデモを行うことから、何かを形にしなきゃいけないみたいなプレッシャーがあり、50人総動員で様々なアイデアを形にした。

シアトル市でOpenDataプロジェクトを総括する人、データビジュアリゼーションのプロ、アンドロイドデベロッパーからデザイナー、コミュニティに大きな脈を持つ人まで色んな人が力を合わせて4時間もない間でアイデアを形にする。
話合ったことは全てグーグルグループで共有し、分からないことがあれば50人の多岐に渡るスペシャリストの誰かが答える。

プロジェクト一覧はこちら:http://datacampsea.drupalgardens.com/projects

このスピード感、最高の雰囲気にCivic Mindedな人達との時間が最高だった。

自分はHear Nearプロジェクトに参加した。
このAppにSubscribeすると、Seattle.govにあるカレンダーをもとに、イベント周辺に立ち寄った時に知らせるアプリ。



写真はこちらです。http://www.flickr.com/photos/naoyamakino/sets/72157625971423747/
英語プログもアップしました:Naoya.blog: Attended DataCampSEA
Alex Howardによるリポートはこちら:
Civic developers gather to code for America at data camps | Gov 2.0: The Power of Platforms



これからますます必要なスキル

  • プレゼンテーションスキル

短時間で自分の伝えたいことを明確に分かりやすく、自信を持って確実に相手に伝えるスキルが不可欠だ。
最近人前に出て自分の活動、何者でこれからどこに進みたいのかとかといった質問をよく受ける。そういった場で明確に自分の言いたいことを伝え、様々な場で自分の活動をアピールする場がこれからはもっと増える。だからプレゼンテーションスキルはこれから改めてフォーカスしなければいけないスキルだと痛感した。

  • イデアを形に出来るよう、もっと具体的で建設的にまとめる。

今あるアイデアはイメージでしかなくなにも建設的ではない。
具体的にどう行った行動を取りたいのか、どのように形にしてゆきたいのかをクリアにし、文章化し、出来ることから始める。


面白くなってきた。止まらない!

UPDATE:
Detailed reports via Joe McCarthy: Gumption: Civic Hacktivism at Data Camp Seattle
and more about Hear Near: http://datacampsea.drupalgardens.com/projects/hearnear

Abstractionという恐怖

世の中便利な物が溢れていてそれを楽しんで使うのはいいんだけど、無意識のままに消費を繰り返し、自分で物を創りだす作業をやめてしまうことに危機感を感じる。



iPadだって凄いしAndroid, 電子レンジや携帯電話だっていい。一つ一つの裏には今日も必死で働くエンジニアの姿があり、彼らが自分らに代わって問題に直面することにより更なる経験を貯め、それを活かして更なる優れた物を造る。

テクノロジーは進化を続け、更なるAbstractionがなければ理解できなくなる。
理解しようとする努力を怠り、受け手にまわることによって依存性が高まり恐怖心すら芽生える。



世の中のサービスを匠に使って自分の生活を豊かにするのはいい。でもそういった行動を積み重ねることによって自分が無能になり、何かを生み出す力が無くなった時、ただの消費者になる。

あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい。

宮崎駿監督iPadについて「ぼくには、鉛筆と紙があればいい」と語る:平凡でもフルーツでもなく、、、:ITmedia オルタナティブ・ブログ



便利なツールは、今まで不便だった問題の上にいくつものレイヤーを重ね、問題をアブストラクトし分かりやすいインターフェイスになることによって使いやすいサービスになる。
でもコアな問題自体はまだ存在し、それを自分に代わって解決することによってサービスが受けられる。



自分ならどう解くか。
自分ならどう作るか。

問題に立ち向かう意識、解決しようという意識、創りだそうという意識。
ものを作る喜びを忘れたらただの消費者になる。



We are all makers


Stay Awesome!

Photo credit [twitter:@juhan88]

動く楽しさ

先週末はEatSureプロジェクトTim Smith and David Davesに会ってきた。

プロジェクトに関する主な流れはこっちに書きました。
http://naoyamakino.blogspot.com/2011/02/developing-eatsure-vancouver.html

3月末をめどにリリースを予定している。
話を遡れば去年の12月、Davidの呼びかけで63 cities, 25 countries, 5 continentsまで話が広がったイベント、 International Opendata Hackathon Dayで始めたのがきっかけ。

ようはVancouver Coastal Health websiteにあるオープンのようで全然オープンじゃないレストラン等の衛生状態とかを調べる定期検査の結果をもっと簡単にアクセスできるようにしようってプロジェクト。


やっていてとても面白いのは、いろんな所から手を貸してくれる人が出てきて、皆でそれぞれの力を持ち寄って進んでく姿。

このHackathon自体Davidの思いつきから始まり、皆でワンサカ集まってなにしようって話し合い

決まるなりすぐさま行動、するとLondonとか隣町Victoria BCでも同じことをことを考えてる人がいてコードをシェアしながら一気に加速、一夜にして必要なデータやらストラクチャーを仕上げちゃうスピードが面白かった。


それ以降も話は進み、バンクーバー市がこのプロジェクトに興味を持ち始め、Yelpとタッグしたら面白いんじゃないかとのDavidのブログポストでそんな可能性まで見えてきた。


アメリカでも似たような動きが起きそうで、玉が回り回り大きくなってゆくのが楽しくてしょうがない。


ロゴのデザイナーが欲しくて呟くとNYからLondon, San FranciscoからBangaloreのデザイナーまでもが話しかけてきて、終いにはこんな素敵なロゴを作ってれた。



この世がいかに面白いか、何が可能かを覗かしてくれたようなそんな感覚。


どこかで聞いた言葉で、「動くリスクよりも、動かないリスクのほうが高い」世の中に今ある。



David Davesのように自分の分野でスーパーハブとして活動し、世界中を飛び回りながら恐ろしいスピードで動く迫力は凄い。

標的を定め、そこに関わる人達と結びつきながらあらゆる場所で積極的に活動する。
いい刺激を受けました。



もういくつか。
自分の思うに、今の世の中、世界中の情報がパソコン一つで手に入り一見場所という価値(そこに行き何かをする)が下がっているように見える。
でも俺はその逆だと思う。情報の共有によってアクションが可視化され、活発的な場所がより一層際立ち人を引き寄せ、ハブにて場所と時間を共有する価値がこれまで以上に高くなると思う。


だからこそ、外に出て動きまわる。とても大事でまた俺の得意とするところ。
これからも色んなイベントに積極的に参加し、身動き軽く飛び回ります!

そんなんでサンフランシスコで行われる世界最大のDeveloper Conference, Google I/Oに行きます。BootCampも行くんで宜しく

もし俺も行く、または行く人知ってるという方がいれば気軽に話かけてください。
面白くなってきたぞぉ♪



余談
今日はSummifyで[twitter:@cgst]と[twitter:@mirceapasoi]に会ってきた。
一言感想、彼らは鋭く頭がいい。しびれました。
彼らについてはここ:http://summify.com/team/

俺も頑張ろう。今はそれしか言えない。

Trust in the process

夢を持った者だけが
挫折を学んで
希望の歌も見つけたら
絶望をも知る
どこへ向かっていても
漂うだけのときを
ひとつだけ確かでとても簡単なこと

明日の種を蒔くのは
今日なんだ
時の舳先で舵きる
今なんだ
私たちは名もなき
旅の途中


迷っても必ず答えはあると思う。
見えないときは、無理に見ようとしなければいい。
その時が来れば、霧は晴れて
今はまだ、幼かった自分の夢の途中と思えばいい。

Inspired via Eri

The Internet as a platform for collective action


"We have historically overestimated the value of access to information and underestimated the value of access to one another," said Shirky. He found two elements of the survey surprising, in terms of what they mean for the "death" of two common themes that have surrounded much of the contemporary discussion of Internet and society:

  1. The idea of online vs. off-line, and that there's a "place" called cyberspace. Shirky cited the statistic that "75 percent of people who report using the Internet did not find those groups using the Internet" for evidence, with respect to the crossover or integration between our virtual and material lives.
  2. Given that society is now extending real world groups to online tools in a widespread way, it dismantles idea of geek culture online.

...
Keen highlighted the statistic that 68 percent of Americans say they use the Internet to communicate with members of a group. "No longer is this divide between online and offline," he said. "The Internet itself is reality ― and even that term is slippery." The Internet itself is the digital revolution, in his words, with the next revolutions to come perhaps predicated upon this digital platform.

The role of the Internet as a platform for collective action grows - O'Reilly Radar



過去5年10年で世界はThe Internet Technologyによって大きく変わった。
現在進行形で行われている"The Digital Revolution"はこの先今以上のスピードで、そして今以上に影響力を持って世界を変えてゆくと確信している。


人々がインターネット上で集い情報を共有し、アクションを起こす。インターネットを通じてCreate, Find, Follow, Support, Collaborate, Engage, Participate, Share, Actといったアクションがより早くEfficientにOpenに出来るようなった。



"Everyone can change the world for the better"
それが今、この時代に可能になった。
[twitter:@KHaegwan]とVabelプロジェクトに参加することになった。


It’s all about people.
俺は人が好きで好きでたまらない。
これからが楽しみ♪

2011 Spring Semester始まる

今週から一週間遅れで学校に戻った。
一言、やっぱ最高に面白い。4th Yearのクラスということもあって話す内容も最高に面白いしクラスメイトのレベルもいい。

ひとつ、Do not ever think that you know enough.
最近は生意気なことにもう大学に行ってまで(高い学費を払って)勉強することなどないんじゃないかと思っていた。
でも今日の授業を聞きながら、考えが甘かったなと。
PhDのComputer Scientistが熱く語るレクチャーが面白くない訳も無く、恐らく独学では届かない、出会すとも思わない発見が毎日のようにある。



Serendipityという言葉がある

"Serendipity," according to the Brazilian writer Glauco Ortolano, "is the faculty of finding things we did not know we were looking for."
This means finding more than things - it also means finding people, and the knowledge they carry with them.

The Power of Pull: How Small Moves, Smartly Made, Can Set Big Things in Motion


自分の知る知識はあまりにも浅く、つい自分自身にリミットを設けてしまい、俺はこんなもんだろうと思い込んでしまうこともある。それでも予期せぬ発見や出会いがあることによって自分一人では見えなかった道の発見のようなものが時々ある。



学問をしていて面白いのが世の中にあるケタ違いで面白い問題や発見があり、人類ってすげーみたいな時もあれば、数学や天文学を勉強すると、人類はまだこの問題を解いたことがありません、この先は誰も見たことがありません的な現人類の限界値的なのも見えて面白い。



そんなわけで、今年も目一杯勉強しようと思う。

今セメスターのラインアップはこんな感じ
2011 Spring
CMPT 370 Info System Design
CMPT 431 Distributed Systems
CMPT 475 Software Engineering



今年も勉強出来る幸せを忘れず頑張ります。