地域貢献に対する日本人とカナダ人の意識の違い

多くの日本人とカナダ人との根本的な大きな違いが今日一つ見えた。
それはコミュニティに貢献する、involveしようと思う姿勢
根本的に、そこにカナダ人は疑問にさえ思わない。

自らはコミュニティに参加することが当たり前と考え、自分が住む地域に貢献し、自分のスペシャリティを活かして地域を良くしていこうという意識に、疑問を抱かない。
そこに義務感がある訳でも、「いいこと」してる感がある訳でもなく、当然のことして受け止めている。


名前は日本語でも、カナダ人によって運営されている木曜会NPO団体です)は、それぞれのスペシャリティにとんだカナダ人が、コミュニティイベントを開いている


ここで驚くのが、役員の多くがエリートの集まりであること
会計士であったり、MBAであったり、弁護士といった違うジャンルのプロが真剣に地域貢献を目的に集まる


家の大家さんであっても、地元警察と連絡を定期的にとりながら、地域のパトロールを行い、近所のイベントには必ず参加する。
前住んでいたホームステイの家族も、近所と集まり定期的に道を封鎖して、皆で出し物しながら交流することを続けていた

たとえ一つのイベントが自らの直接の利益に繋がらないとしても、コミュニティが潤う活動であれば積極的に参加する
プロフェッショナルがそれぞれの知識を、仕事だけではなく地域社会で活かすことを惜しまない


この姿勢が多くの日本人の中にはないんじゃないかなと思う出来事が、ここ最近の日系経済団体との話し合いで何度となくあった。
地域社会に貢献する疑いのない意識がないだけに、そこに疑問を抱き前に進まない
自らの利益に繋がらない為に、イベントを行う意義が見えない


自分も、こっちに来たときは「地域貢献」なんて考えもしなかった。
木曜会でボランティアを始めたきっかけも、下心丸出しで、ローカルの人ともっと関わりたいとか、なんかしたいといった軽い気持ちで、地域貢献なんて頭の隅にもなかった。


自分の未熟な経験だけで、日本人全般を語ることはとても出来ないけど、自分の知る限りカナダ人と日本人には根本的な意識の違いがあると思う。

ちょっといいことしようとか時間が空いたからとか、そういう次元ではなく、地域貢献することに疑問を抱かず、当たり前、生活の一部として体にしみ込んでいる。


地域経済に与えるこの力はとてつもなく、これらの活動によって得られる生活水準の向上も相当なものがある
日本とは労働環境が違い、朝から晩まで働き、「ベットタウン」へ帰って寝るだけでは、なかなか地域といった意識も生まれにくいのかもしれないけど、この意識の違いはかなり大きいと感じた



注意
ステレオタイプした、おおまかなイメージで見た意見です。個人的に当てはまらないところがあったり、例外も数多くあると思いますが、社会的なイメージ上での意見です。
誤解もあり、決して私の見方が全て正しいとは限りませんが、一つの意見として受け止めて頂けたら幸いです

追加
コメントで指摘頂いた通り、「地域貢献に対する"自分"とカナダ人の意識の違い」の方が適切だと思う。