大人になる憂鬱

自民党政治から民主党政治へ政権交代が起きてから、自分は考えの整理をしていた。
これによって日本はどのように変わるのか、自分に与える影響は何か


なにか冴えない気持ち
なにか冷めた気持ち

これは一体何なのか
オバマ政権が誕生した時の大きな期待と、今の白けた気持ちの差は何なのか
ただ、オバマ大統領と民主党鳩山代表のスピーチ力の差だけでは片付けられない、なにか


色々と読み物をして、色んな人の意見からこの気持ちの正体を見つけようとした。
そして、今日一つの記事に出会い、もやもやが解けた気がした

Op-Ed Contributor - Japan Comes of Age - NYTimes.com


この記事にある二つのポイントが、自分のもやもやを解いた
日本本土の人と同じ思いを抱いていることを知り、この気持ちは自分だけじゃないんだ、自分と本土の人とのギャップがあったわけではないんだと、ほっとした
もう一つは、村上龍氏の文章力に助けられ、見えない気持ちを文章にしてくれた一文

Deep down, we all know this. That’s why the gloomy expressions on the faces of Japanese on the street haven’t changed. But this does not mean we are on the verge of decline or decay. We’re merely experiencing the melancholy that any child goes through as adulthood approaches.

私たちは「大人になる憂鬱を味わっているのだ」
これから迎える将来を見つめ、話し合わなきゃいけないことを並べ、これ以上後回しに出来ないことに取りかかる時期に来、返さなきゃいけないものを返す時がきた


お役所さんがやってくれるといった子供じみた考えから、これからは自分達でやらなきゃと決心した
国に大いな期待をせず、自らがこれからの問題に向き合っていく


そういった成熟しつつある変化にいる
大人になることは、決してすべてが楽しいことではない
辛いことや見たくないものだっていっぱいある

国も人も、年をとり成長し、やがて老いて滅びる
同時に、私たちは今日本が抱える問題に向き合えるまで成長した
村上龍氏のように、自分もこの変化を前向きにとらえることにした

政治に関するブックマーク