外で戦う日本を目指して

(だらだらと長く、個人的な上にまとまりがないのでご注意)
今日、今年第一回に引き続き新たなるジャパンフェアを企画するための実行委員会でのミーティングで、オリンピックに向けた企画が否決された。
この判断によるビジネスロスが大きいだけに大変残念だ。


でも、個人的にはこの二ヶ月に及ぶ議論で色々と学ぶことは多く、大変いい経験になれた
色んな団体から代表が集まり、しかも毎回顔ぶれが変わるような席で、話をまとめることは本当難しい。
個人の理解度も異なる上、実行委員会としてのミッションも曖昧な中で(自分としては理解してるつもりですが)よくあれだけのイベントを開けたなと、改めて関心してしまう

一連の会議で目立ったネガティブ要素は

  • 危機感のなさ
  • 内にこもりがちな考え方
  • リスクテイクをしない
  • 新しいアイデアを出す訳ではなく、今建設中のアイデアの欠点を強調する

多分こういったことは、他の場でもそう変わりないと思う



危機感のなさ
大手の企業に勤めていたり、Japan as number oneの時代を生きた世代の人にみられがちなのが、無意識の中にも危機感のなさがあるのではないか
日本を売り込む姿勢に、生きるか死ぬかまでの危機感が足りない気がする(無論、自分が持っているとは言ってない)


なぜ台湾人がここバンクーバーあれだけ大きなイベントを毎年開催出来るかに、いつも疑問を抱いていた

そこには、彼ら彼女らには、存在意義に関わる重大な問題があるから、そういった危機感が関係者一体に染み付いているからではないかと感じた

なぜ、これだけ多くの日本人コミュニティがあるのにも関わらず、未だにバンクーバーに大きな影響を与えるほどの存在にはなれず、華僑はこれだけ大きな存在感を出せるか
在住日本人と中国人とでは桁が違うこともあるが、根本的に華僑はこの地に骨を納める気で来ている
フィリピン人のおばちゃんだって、こっちに死ぬ気で稼ぎに来て、週7日で稼いだお金を母国に送金している

海外に生活する多くの日本人駐在員、そして自分を含め留学生やワーホリ、海外で生活する日本人の多くは、骨はやっぱり母国日本に納めたい、いつかは帰るみたいな気持ちがあるのではないか


この意識の違いが、経済力や技術では(今は)勝る日本が海外で大きな成功を上げづらい原因の一つではないか



内にこもりがちな考え方
また、日本人からみたら、えーこんなのがウケるのと思うような日本の文化や風習が、こっちの人には大人気なんてのはしょっちゅう


例えば、木曜会のお花見でやる折り紙レッスンや浴衣の試着だって、いつも大盛況
カナダやアジアの人は皆おもしろ半分で触り、なれない手つきで、楽しそうに折り紙を折る


ガンダムポケモン、GTRから日本のマニュキュアまで、こっちの若者が飛びつく日本の財産は山ほどある
それらをもっと上手く広げ、大きなビジネスチャンスにしてくには、色んな試行錯誤が必要

それを、日本人的な考え方だけで、内にこもって話し合い、結局焦点のずれた企画を立ててもしょうがない
それを可能にする為には、数うちゃ当たるみたいなリスクテイキングな心構えも必要だ


日本圏内で、日本人の為だけにやっていたって面白くない
もっと外向く日本、色んなことをチャレンジする日本でなきゃ、これから面白くない



そんな気持ちを抱きながら、これからもここバンクーバーで色んなイベントを開いてゆきたいです


余談ですが、自分は賛否両論が飛び交うような議論の中だと、自分の意見も相手の意見を鵜呑みにしてしまって二転三転することがある。
ブログとかでも特定の人の意見をずっと聞いていると、その人の言うことは疑いもなしに正しいと思い込むことがある。
頭を固くし、相手の意見に耳を傾けないようじゃだめだけど、(特に尊敬する人とか)相手の意見を素直に受け入れやすい性格ってのを理解して、自分の意見と相手の意見とをバランスとりながらしっかりと考え、自分に取り入れていく努力がもっと必要