大江健三郎から見る日本の問題点

春セメスター終わりました♪
長いようで結構スムーズにいい感じにこのセメスターを過ごす事が出来た☆
今学期はLangara Collegeに入学してから2学期目。
3コースだった前学期から今学期は4コースに挑戦してみたけど、気持ちの面でもかなりリラックス出来て、時間管理や遊びにプライベートのボランティアまで前回には手が回らなかったところまで充実出来て、満足のいく結果を残せた。


コースはEnglish, Math, Computer Science, and Business Managementを取った。
個人的には、English and Computer Scienceが面白かったかな

EnglishのクラスではShort storyを分析してポイントや著者の伝えたいところ、重要なレッスン等をで話し合うスタイルで、ジェントルマンな先生と意見のある熱心な生徒と共に内容の濃い充実したクラスにする事が出来た。

課題として出るエッセイも初めはカナリ苦戦して点数も伸び悩んだけど、先生の手厚い助けと内容の濃い読むたびに深くなる優れたshort storyのおかげで最後のエッセイは納得のいくものが出来た




最後のエッセイのストーリーは大江健三郎の生涯をカナダ人からの視点で捉えた、健三郎の生涯と彼から見る日本の特徴と問題点を描いたDavid Remnickによるbiographical essayを自分の視点から分析してエッセイを書いた★


大江健三郎ノーベル文学賞を受賞した日本を代表する小説家で、障害者の子供を殺そうとする親を描く衝撃的なフィクションストーリーや、戦後も続く日本人特有の自己表現をしない文化とその危険性を訴えたノンフィクション等が有名で、このエッセイでのポイントは個、自己表現や個人の意見の重要さと、個人の自己表現がない文化の危険性


大江健三郎が唱える日本人独自に根付く国や規則に従い個人よりも団体を優先し"conform"する事への危険性を読んでみて思うのは、今も昔をこの状況はあまり改善されていないということ


それだけにこのエッセイはまだ日本の特徴を捉えていて、彼の言う"it is important to recognize the significance of individuals and to speak out instead of conforming"「個の重要性を意識し従うよりも個の意見を尊重する重要性」に納得させられるものがあった



健三郎氏いわく日本にはまだ戦中からなる"emperor's centrality in Japanese culture"「天皇を中心とする日本文化」が残っていて、それによる"informal censorship in Japan"「個人表現への見えない規制」があると指摘する。

この件は、先日の長崎市長の銃撃事件からも納得できると思う
あのような卑劣な事件が代表されるように、意見を言う表現者が狙われる社会は許せない


他にも大江氏は、若者の政治関心の薄さやテレビゲームやマスコミ一曲からなる情報発信を“empty culture"と批判していて星 啓介さんのコメントにもある「マスコミが国をミスリード」する危険性を指摘している


最後に大江氏は、ノーベル授賞式の演説の中でこういった自己表現のない文化では憲法改正といった重要な議論が不十分なまま行われ、また戦争が起きてしまうのではないかと心配していて、そういった悲惨な歴史を繰り返さないためにも、個々の意見と発言の重要性を訴えている

"In order to preserve the principle of eternal peace and not to repeat the same war, the people should speak their own thoughts."

エッセイの全文はここから読むことが出来ます。