それでいいのですか

カナダに戻り一週間が経つ。
いつもと変わらず勉強し、友達と遊び、親の金で飯を買い、今日も今月の家賃を払ってきた。
なんて「平和」な日々。

正直、こんな毎日が続いたらなと思う一方、このままじゃいけないとも思う。


ここで日本で感じたことを、「昔」のこととして風化させてはいけない。
俺は生きなければいけない。

どうやってこれから生きていくのか。
どうやって飯を食っていくのか。

それをもっと真剣に考えなければいけない。



日本で感じた事のメモ



いい意味でも悪い意味でも日本では凄く現実的だった
ここカナダにいると、毎日勉強の生活で、お金のことを考えたり、これからの生活をどうしようかといった事よりも、学校や興味のあることを考えてる時間のほうが圧倒的に長い。

日本に帰ると、友達と話す内容も親と話す内容も、就職先をどうするか、この先どうやって金を作っていくかとったことが中心だった。


後もう一つ影響しているのが、情報の量と質の差だと思う。
日本にいると、テレビがあり、携帯があり、どこからともなく情報が入ってくる。
それもテレビや新聞といったマスメディアの影響が凄く大きく、正直四日間で怖くなった。

また自分が洗脳されてしまわれそうで。



なぜ同じ事がカナダでは起こらないのか。
こっちに来てから、テレビはめったに観ない。
自分の部屋にはテレビはないし、わざわざリビングまでいってテレビをつけることはめったにない。
新聞ももちろんとっていない。
学校にいってたまに読むぐらいで、後は全部インターネットだ。


そして自分の中で一番の違いだと思うのが、言葉の違い
日本語だと、嫌でも耳に入る。
でも英語だと、聞きたくなかったら、聞こえてこない。
意識して聴いていないと理解できないため、結果的に自分の興味あるものしか耳に残らず、雑音が聞こえない。



「日本でも同じ事勉強できるんなら、日本で勉強すりゃいいじゃん?」
と友達にいわれ、上手く説明出来なかった。
それか、理解してもらえなかった

学校は経験だ。
その教科を勉強することも大切だけど、学校という社会で様々な人と勉強する環境にも大きな意味がある。
日本の大学との大きな違いと思ってることは、その周りの環境であると思う。

教科書一冊買うにしても、隣の中国人は中国から10ドルのコピーを買ってきて、インド人の友達は教科書のPDFファイルをダウンロードしてきた。


調べ物をしていると、またにこんな事に気づく。
良く観てみるとこのコードはエジプト人が書いていて、さっき見たやつはドイツ人だった。



日本語でも同等な情報はゲットできるかもしれないし、日本にいたって英語で検索すりゃ話は一緒。
でもこの地、クラスメイトに一体何カ国の国籍が混じってるかも分からない環境で、世界中の英語の読み物を読んでいると本当に世界が動いてるって肌で感じる。


友達との就職の話だって、母国インドか、俺は中国、ヨーロッパ、アメリカか、まずはカナダ・・・
みたいな感じで、飛び交う会話が面白い。


この「経験」が日本の大学との違いなのかもしれない。



この経験が俺の知る日本では、まだ感じる事が出来きなかった。
でも間違いなく、世界は動いている。




日本社会に適応する

ここカナダに来て、こっちの文化に適応するために、努力をしてきた。
でもこれから日本にいつか帰りたいのなら、日本文化に、「適応」しなければいけない。

いわゆる逆カルチャーショックみたいなやつだ。

それに対応する心の準備を、今から必要だなって思った。
母国の文化だからこそ、そこからくるカルチャーショックのほうがダメージが大きいんじゃないかって思った。

ここでの疑問が、納得のいかない風習や理解に苦しむ社会のシステムがあったとき、自分は無理してでも適応する事が適切なのか
それとも、納得できないものには、無理して納得する必要はないのか。


例えば毎年一斉に行う新卒採用のシステムや履歴書の書き方
小さなことでもいっぱい出てくると思う。

それらとどう向き合っていくのか
まだ疑問に思う


今の心境は、変わりの激しいこのご時勢、自分に合わないものまで、合わせようとしてたら
いくら合わせても、きりがない

ってまた無計画な気持ちでまとめてしまった




大学いくならいくで、その後どうするの?
学びたいことは山ほどあり、その重要性もわかってる。
でもその後の就職先や、具体的になにをするか、どうやって飯を食ってくかとか
なに一つ具体的に答えられるものはない。



カナダの大学
親と話しました

父から最後のオファーを頂いた
家の最後のお金を貸してくれるといった


でもそれでも後残り二年間の学費をまかなうことは出来ない。
それに、そのお金、本当に家にある最後のお金

貯えも老後のお金もなくなる

そんな大切なお金を使ってもいいと言ってくれた父さんに本当に感謝します。



でも、今の自分は答を出していない。
使うべきかも 使わないべきかも



これが今夜の限界だ
また書く



最後に、日本で歌ってもらった曲を紹介します



答を出さなきゃいけない
でも自分を殺す答は出しちゃいけない