ルームメイト

今住んでいる家に新しいルームメイトが入ってきた。

彼はスリランカ出身で、UBCでエンジニアリングのPhDを取っている。
今は他にも、同じくUBCでエンジニアリングのPhDを取っているキューバ人とも一緒に住んでいる。

昔は、フィリピン人のおばちゃんが住んでいて、彼女は週7日働いて給料を母国に住む家族に送っていた。
その次はモロッコ人の男性が、働きながら次の旅資金を貯めていた。
そして最近までは自分と同じLangara Collegeに通う韓国人の学生も住んでいた。


この家だけでも、世界中から色んな人が入ってきては、出て行く。



世界を空気を吸うように感じる事が出来るこの環境に改めて感謝する。





今夜は入ってきたスリランカ人のルームメイトと話していて、一つ心に残る事があった。
彼は、カナダに来た時、前々から痛かった腰を病院に診せに行ったところ、スリランカでは発見されなかった病気を診断され、幸運にも手術を受けて治り、とても感謝していると話してくれた。


こうやって、先進国では早期発見や最先端の医療技術によって多くの人が助かっていると同時に、発展途上国ではまだまだ治療できる病気で、多くの人が苦しんでいる事を目の当たりにする。
彼も、もしスリランカに留まり、腰の病気が発見されなかったら今頃車椅子生活だったよと、ホッとした表情をうかべていた。






これだけ複雑で、万能な人間の体でさえも皆完璧ではない。
自然界が創りだすものさえ完璧ではない。

完璧なものを作り出そうとする努力は大切だけども、完璧なものが創り出せなかったり、持っていないからといってネガティブになることは間違っているんじゃないかなと思う。


今日も少し、不完全を受け入れることが出来た気がした。