竜馬がゆく
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/09/10
- メディア: 文庫
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この人物を今ここで書き表すことは出来ないけど、坂本竜馬という人物にこの本を通じて出会えたことは僕の人生にとってもすばらしく貴重なことだと思う。
人は死ぬ。
だから死のことを考えるのではなく、ことを成し遂げる事を考える
相手を口論によって説得させては、形としては納得しても相手に憎しみを残す事になり、物別れに終わってしまう。
他の本でもそんな事を言っていた。
口論の一番の解決法は口論をしない事
自分の信念を押し通し相手を納得させ、突き進む者も多いけど
竜馬のとった道はお互いに利益のある道を論じ、お互いに納得のいくまで話し合い、お互いの力を合わせ物事を解決していく
また、彼は藩を捨て、一人の身で「日本」を歩き回った
今で言う国籍を捨て、無国籍の道を選んだのと同じである
彼はそうすることによって、ある特別の団体や所属する組織の利益を考えることなく、日本全体の利益を考える事が出来た。
西郷隆盛や岩倉具視、高杉晋作といった英才も彼らの属する組織の利益を忘れる事が出来なかった。
また竜馬は低い身分であることdisadvantageとせず、階級や差別の激しい幕末時代でも巧みに「他人の廻しで相撲をとる」ことによって、軍艦を手に入れ、貿易によって利益を得、固い絆で結ばれた人脈によって大政奉還の案を徳川慶喜にまで提出してしまった。
そして竜馬は、時勢が彼を必要とするまでむやみに動く事はなかった
世が自分を必要とするまで動かない
もしこのまま世が自分を必要としないのなら、それまで
一時は辺りから彼の行動力を疑われたが彼は待ち続け、今というときに動き 彼を必要とする場に出向く
その我を信じる強い気持ち、そして時勢を見抜く鋭い観察力と必要とする知識を得ることを惜しまない自己向上心の強さ
多くを竜馬から学ぶ事が出来た
これからも司馬遼太郎の作品を読んで、日本史や歴史に残る人物の一生をみてみたい