5000Cranes を終えて
今日は5千羽鶴プロジェクトのメンバーで打ち上げ/反省会/これからどうするかについての話し合いがあった。
ここでは更新を怠っていたけど、無事完成し、除幕式も行い、日本選手団にも会い、パラリンピック期間中には選手村にも飾っていただきました。
約半年に及ぶプロジェクトも、一息つき、忘れないうちに反省点や今後に活かせそうなところをおさえておきたい。
メディア
日本メディアには新聞テレビを含めて幅広く取り上げられて頂き、合格だったと思う。
メディア系のブックマークはこちら
http://b.hatena.ne.jp/MACKEY32/5000cranes/
でもローカルのメディアにはあまり取り上げられてもらえなく、CBCのインタビューぐらいだった。
日本のメディアも大手テレビ局に取り上げられたは良いものの、局によって取り上げられようが様々で、こっちの趣旨とは違った意味合いで放送させてしまうケースが目立った。
このNHKでの放送も、観ていただければ分かるけど、「日本応援」として取り上げられ、プロジェクト自体が日本選手団応援として形づけられている。
他にもそういったように放送局の思うように取り上げられ、自分たちのメッセージが必ずしも「受け入れられなかった」。
受け入れられないという意味は、私達は取材の時に自分らの活動を伝えホームページにも情報を載っけてあるけど、メディア側に情報を伝えたのに関わらず自分らのメッセージよりも、言い方悪くすると「テレビで取り上げられやすい」メッセージに書き換えられて放送になったほうが強いと思う。
Membershipに対するメリット
今回のプロジェクトに関わった木曜会、企友会共に会員制で、運営費は主に会費で賄っている。
今回のイベントの出費は、役員会で決まったものの会費を使っての投資となった。メンバーにとっては利益の見えにくいイベントだっただけに、会費を使ってこういったイベントは、なかなか簡単には出来ない。メディア効果や社会貢献、ネームバリューの向上など他にもメリットはあったけど、メンバーの為のイベントとは言いづらい。
Know-Howの蓄積
5千羽鶴に関わらず、木曜会のお花見や去年やったジャパンフェアなど、イベントをこなすのは良いものの、この経験を蓄積し、次の世代に受け継がなければならない。Know-Howやコネクションの伝達はなかなか難しく自分もイマイチ分からない。
つい楽な方にと、少人数で分かった者だけで事をすましてしまいがち。
短期的にはそれでも間に合うが、長期的にこういったイベントKnow-Howを次の世代に伝えることは重要。
といってもまだまだ学ぶ身の立場には変りないけど、押さえておきたいポイント。
または、誰でもアクセス出来、知識をArchive出来るシステムを考える必要がある
コネクション
イベント運営は、正直コネクションがなければ始まらない。特にオリンピックといった複雑な環境でプレイする場合、コネクションがなく表玄関叩いても誰も相手してくれない。
なんとかして中の人にコンタクトし、そこから進んでいかないと話は始まらない。
今回のイベントも、会員にたまたまオリンピック関連で働く人がいて、その人を頼りに話が進んでいったのが始まり。
ここでのポイントが、コネクションを広げようと傘を大きくし、運営陣や実行団体の数を多くすると今度は実行委員内での話が進まなくなる。
多くの人が運営に関われば、それだけ傘に入るコネクションの幅も広がるけど、プロジェクトを運営する上で、必要以上に実行委員を大きくすると動きが鈍くなる。
今回のプロジェクトメンバーは10人以下の少数主体で動いたけど、とても身軽でやりやすかった。
行方が掴みづらいイベント運営には少数派で機敏な動きとチーム力は欠かせない。
このプロジェクトの面白い特徴はリーダーがいないこと。
誰かが仕切るわけでもなく、皆がアイデアを出し合い、話をまと上げ、状況に応じて対応する。
誰かが欠ければ空いている人で補い、一人ひとりがメンバーの特徴を抑えている。
そんなルーズな、けれども分かり合った関係がとてもよく出来たチームだった。
こうなれたのも、去年のジャパンフェアでの経験が大きかった。
お互いに自己紹介なく、すんなりチームになれたのは、ジャパンフェアから得た大きな収穫だし、これからの貴重な財産になる。
Localization
今回のイベントではバンクーバー市とのやり取りや"Pulse to the Podium"への参加といったローカルに足を入れたアプローチを心がけた。
けれどもまだ満足のゆくところまではきていない。
自分たちの活動やイベント規模は、例えば先週末に近所で開かれたインド人街の祭りには届かない
道を封鎖し、数千人単位で音楽と食べ物で溢れ返る活気ある祭り。
あそこまで行くには、政治的なパワーなり豊富なコネクション、培ったKnow-Howが必要
今度大きなイベントを行う上でも、今回の経験は価値あるものだった。
声を上げなければ誰も聴いてくれない
今回バンクーバーオリンピックという絶好の機会を利用して声を上げた。
動いたことによってプロジェクトが回り始め、発足当時では想像つかない場にもたどり着く
そんな不安定な要素もあったけど、動かなければ起こらないことが沢山あった。
無から有を作り出す、一つのいい経験が出来たことは大きい