夢とは何か

先週、Simon Fraser University Bachelor of Scienceを取得し、卒業してきました。


こっちに来たときは、正直ここまで来れるとは思っていなかった。やれば出来るもんですね。

最近は、凄く充実した毎日を送っている。仕事も順調で、毎日学ぶことも多く、チャリで気持良く通ってます。
社会人サッカーも本格的に始め、プライベートも充実し、過ぎてゆく日々。




ふと思う、俺の夢はなんだ。

同時に思う、文句ない生活を送る中、これ以上求める必要があるのか。
知的欲求も高く、それを満たす材料も溢れている。


数年先までの目標、やることは分かっている。
でも俺は人生でこれがしたい、俺はこれが夢だというものを、胸張って言えるものがあるかというと、ない。
果たして、それは求めるべきなのか。



俺は長期的な計画は立てないことにしている。
立てても当たらないからだ。5年後に何がどうなってるかなんて、誰の知ることでもない。
2〜3年のスパンで達成すべくゴールがあれば十分だと思っている。


変化に鈍感になり、拒絶する立場に見を置こうという気は甚だない。
でも今の自分にとって、昔どこかにあった焦りの気持ち、俺は何がしたいんだ、俺の夢は一体何だといった求める気持ちが薄くなってきた感はある。
そういった感覚にがっかりするわけでもない。
熱が冷めたとも思っていない。



ただ、今の自分はそういったものを追い求める段階にいないんじゃないかと思う。
今していることと、これからする/しなきゃいけないことがはっきりと見える時期もそうないのかなと思う。


2〜3年のプランニングを満たした頃に、考えればいいのではないかなと。
その時に身動きが軽くなるようなプランニングを立て、行動してゆけば今はいいのではないかなと。



最近はそう思う。



卒業証書、とったどーー!

Clioに入社が決まりました

9月2日をもってHootSuiteでの仕事を終え、今月6日からClioというWeb-based practice managementを行うVancouver-basedのスタートアップで、Rails Developerとして働くことになりました。



EdmontonであったClioの開発チームとのミーティング

その時に行ったプレゼンのスライドはこちらです



今の自分にとって、このような比較的Early Stage StartupsでWeb Developerとして経験が詰める場に就けたことが一番良かった。またFrameworkがRuby On Railsというのも決め手の一つ。

今の自分に必要なことは、「俺はこれが出来る」というProfessional Skillを身につけること。ここでしっかりとした経験を積み、プロフェッショナルWeb Developerとしてキャリアを築きたい。


これからだ。今はその気持が一番強い。大学教育に一つの節目がついたからといって学ぶ姿勢を少しも緩くする気は甚だない。これからも積極的に新しいものを取り入れ、今の恵まれた勉強環境をフルに使って勉強に励みたい。



HootSuiteでのQAの仕事を8月の半ばから再開していた。
HootSuiteとの別れは寂しい。チーム、職場、技術力、ポテンシャルと何をとってもAクラス。



恵まれたオフィス環境の下 In Houseで全てを行い、楽しむことを忘れず、社内カルチャーを皆大事にする。
多くを学んだ。早い時期にこういう会社と出会えたことはこれから大きな財産になる。



Clioへの入社を決めるまで
この会社に決まるまで他にも幾つかの会社と話しをしていた。HootSuiteでもQAとして残ることは出来た。でも自分はDevelopmentのスキルを築きたい。やっぱそれが一番の決め手だった。

会社への貢献度も、Clioでのポジションのほうが大きくこれから学ぶことも大きい。
これから新しいチームと共に新しい階段を登ってゆきたい。


これからも頑張ります。
牧野直矢

好奇心

8月も終わりに入った。最近のアップデート

最近はとりあえず色んな所に顔を出す。
今まで会ったことの無い人と出会う機会を作り、なるべく多くの考えや見方に出会えるよう心がけている。

Lean Startup VancouverというバンクーバーのスタートアップコミュニティのCo-Organizerとして活動を始めた。主な理由はここでのコネクションをこれからも築いてゆきたい。






VanChangeCamp2011というイベントのPlanningに関わることになった。
このイベントはバンクーバーを中心に活動するコミュニティリーダー、行政、オピニオンリーダーやMakerといった人が集まり、普段同じテーブルを共にしないプロフェッショナルをMix upすることで生まれるコラボレーションを造る企画。(多分)

自分はMunicipalities, Community NPOs, and Civic Developers (and maybe Academics)といった異なるDotsを結び生まれるコラボレーションに興味がある。その第一歩として[twitter:@vanchangecamp]といった団体に関わり、同じ分野に興味を持つ人達と共にすることによって学び、自分の興味は何処にあるのかを探りたい。


とにかく色んな所に出る。



DesignThinkingというイベントも面白かった。


先週末はHackVanというAll Day Hackathonに参加し、自分らのチームは4位入賞しちゃったw♪



Japan Fair 2012へ向けたプランニングも始まった。


好奇心だけはある。俺はけして腕よりのデベロッパーでもなければ頭のきれる天才でもない。でも好奇心だけはある。
常に外へ出てゆく意識を忘れず、今日も自分の信じるものへ努力を重ねてゆく。

根拠のない自信を持て。それを裏付ける努力をせよ。


今はバンクーバーをベースにWeb Developmentの仕事を探しています。
色んな会社と話す機会に恵まれ、充実した日々を過ごしている。
今日も頑張る。

Dialogueで何をし、何を学んだか

Semester in Dialogueが終わり、2週間ほどが経った。果たしてDialogueとはなんだったのか、そこで俺はなにをして、何を学んだのか。


Dialogueとは
Dialogueとは、あるトピックに対して各個人が自らの考え、経験やアイデアをその場を共有する者とシェアし、グループの中で独自の価値観を創りだすもの。
2ヶ月に及ぶコースでは毎回ゲストが呼ばれ、彼ら彼女が活動するトピックや問題について各自が意見や考えを話し、ディスカッションをする。

このDialogue Semesterに参加した生徒はSFU, UBC, Emily CarrからGeography, Communications, Computing Science, English and International Studiesといった様々なバックグラウンドから集まった19人。
各生徒のBioはこちら:http://www.sfu.ca/dialog//undergrad/students.html

コースブログ、WildingVancouverも御覧ください。


何を学んだのか
今回のコーストピックはWilding Vancouver。Wilding Vancouverって何?と言われると未だに答えに困るけど、自分としてはバンクーバーという街を舞台に人、自然や動物が生活していて、色んな角度からこの街を見てみると何が見えるかを探検したような体験だった。アーティスト、農家、市議委員、Vancouver Park Board, 詩人、からコミュニティで活動するNPOまで様々なバンクーバーの活動家と話し、その人達が見るバンクーバーの目線からDialogueをした。

グループプロジェクトではバンクーバー市街にある公園の中から4つを選び、それらの公園を利用する人の活動を観察し、Vancouver Park Boardにリポートを行ったり、Car Free Day Vancouver催し物をしたりした
個人プロジェクトとしては、SFUのComputing Science DepartmentにCity of VancouverにあるOpen Dataをクラスで使うことを促すレターを書いた。
Naoya.blog: Open Letter to Dr. Martin Ester - The Director of Computing Science Department at SFU

英文ブログの方ではセメスター中に感じたことを更新してあるので、宜しければそちらもどうぞ
Naoya.blog: Dialogue



今回のセメスターを通じて感じたこと、学んだこと。

外に出ることの価値
公園を見て回ったり、農場に行ったり、市役所や普段立ち寄らない近所に行ったり、とにかく外に出て歩きまわり、出会う人達と話す機会に恵まれた。そこでは普段学校では会えない人に出会い、普段友達とは交わさない会話をし、聴き、経験した。

学ぶことは無限にあるなと再確認出来る機会だった。外に出るだけ学ぶことがあり、新たな出会いがあるだけ面白さが見えてくる。

自分の英語力に対して改めて考えさせられる場面も多々あった。自分としては十分コミュニケーション取れる英語力を持っていると自負しているんだけど、やっぱ未だ意見をまとめ、ポイントを抑えピッチをするといった力が欠けている。パブリックスピーキングは常に鍛えておかなければならないスキルである。書く力もそう。何事も同じで常に書き続けないと衰える。英文を書く力はここ6年間で培った最も価値あるスキルの一つ。この自信と腕を落とさないただ一つの方法は書き続けること。その重要性を改めて学んだ。

興味ある分野で活動する人達と常にネットワークし、活動を共にすることによってステップアップする。とにかく顔出すこと。自分が存在するよ、俺はこんなことに興味あるよと、歩きまわる。そうすると周りに自分が関わりたいような人や団体があわられてくるもん。

常に足を動かし外へゆき、手を動かし作る。このサイクルを繰り返すことが大事である。

Deep Listening. 物事をよく観察し、話しをよく聴く。Dialogueで必要なスキルは、喋ることではなく聴く力。


今は学校が終わり、休憩絡みにロッキーにいったりとゆっくり過ごしている。
次回は今後の進路について書きたい。

Lack of imagination is the biggest threat to what is possible

4月いっぱいでHootSuiteでの仕事に一つ節がついた。
Naoya.blog: The eleven months at #HootSuite



今何を思うか。
最近はエネルギーに強い感心を持つ。一連の原発問題でもそうだけど、これから私達人類が直面する大きな問題の一つにエネルギー問題がある。今は自分なりにどうやって関わっていけるかを模索している。知識も浅いし、果たして何をどう、と突っ込まれるとまだ何も言えないけど今一番注目している分野ではある。


一人の日本人としてこの国難にどう向き合ってゆくか、自分に出来ることは果たして何か
大学卒業後、日本に帰ろうと思っている。この先何処に行くにしても一度スタート地点に戻り、新たな一歩を踏み出したい。


引き続き、City As a Platformへの感心は高い。
参考: New York City Sees Its Future as a Data Platform: Tech News and Analysis


Lack of imagination is the biggest threat to what is possible. *1

今にしか出来ないことが必ずある。だから毎日を真剣に、一歩一歩自分に嘘をつかず進んでゆく。
明日からDialogueだ。最後のセメスター、楽しんできます。

勉強出来る幸せを最後まで楽しむ

2011年春セメスターを無事終わらせ、SFUでの学期も次が最後となった。
勉強出来る幸せ、人生において学校に行って勉強出来る時間ほど恵まれたことはないと思う。

またこの世の中は進んでいるもんで、ポケットにMITのレクチャーが入っちゃう。
Distributed Systemsの最後の講義で、Dr. Vaughanが勧めてくれたIntroduction to Algorithms


SFU最後のセメスターとなる今夏は、The Undergraduate Semester in Dialogueというスペシャルプログラムを取る。


楽しみでしょうがない。
残り少ない学生生活を最後の一滴まで楽しむ。

今日一日が勝負。



余談
今セメで一番面白かったDistributed Systemsのクラスでのファイナルリポート: http://www.scribd.com/doc/53711769/ANTIX-Final-Report

ジャパンフェアを終えて

奇跡的な天候に恵まれ、先日4月2日、3日にVanDusen Gadenで行われたSakura Days Japan Fairを無事大成功に終えた。




両日で6千人を超える来場者を迎え、20を超えるパフォーマンス、家族連れで賑わう温かいイベントだった。

日本での現状を考慮し、Sakura Days ジャパンフェアの収益を日本赤十字社に寄付することも決まっている。
当日設置された募金箱には2日間で9千ドルを超えるドネーションが集まり、出展されたお店の中にも売上全てをドネーションに回すなど想像を遥かに超える額のドネーションが2日間で集まった。

満員のお客さんと共に日本文化を紹介するパフォーマンスを皆で楽しみ、家族連れは弁当を広げて花見を楽しむ。あの光景は一生忘れない。


このイベントに関わった全ての人にHIGH FIVEと、応援してくださった皆様に感謝の気持ちを伝えたい。

この一年に渡るジャパンフェアプランニングに関わり、学んだことの一つとして、自らの経験不足がある。ビジネス経験豊富なメンバーと仕事をすると自分の経験不足は一目瞭然で、一つ一つの決断に見える経験の後ろ盾の強さを改めて痛感した。

経験とは名の通り、一年やそこらで身につくものではなく、焦ったからといってどうなるものでもない。一つ一つの場を踏み、自らの「経験」になる。


焦っているのではない。改めて経験の強さ、絶対なる必要性を感じただけだ。今自分はまた一つ、ジャパンフェアを成功に導いた「経験」が体の芯に刻み込まれた。こうやって場を重ね、一歩一歩進んでゆく。

けして足を止めてはならない。
10年後、20年後に今の経験が芯の実力として実る。
それをこの目で確認した。


最高のチームメンバーと仕事が出来た。
多彩な経験に富んだ皆と仕事が出来たことが一番の宝。


一度に出来ることは限られている。
目的を絞り、自分の全力をつぎ込み突き進む。

これからも宜しくお願いします。


牧野直矢

追記: ジャパンフェア期間中に日本応援メッセージプロジェクト、WithYouJapanを立ち上げました。現在240枚を超えるメッセージ写真がアップされています。
是非御覧ください。

Photo Albumもアップしました。
JapanFair 2011 @ Cherry Stage - With You Japan